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たんぽぽ隊長による健康探検ブログ

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テンセグリティー
さて、今回は、一般の方には馴染みの薄いテンセグリティーについて探検してみましょう。

テンセグリティー(tensegrity)という言葉は、tensile(張力)とintegrity(完全無欠、統合)の合成語です。

もともとは、フラー・ドームで有名なバックミンスター・フラーが発見し、作った言葉のようですが、圧縮力と張力(引っ張る力)という相反する力の釣り合いによって、構造が自己安定化する構造システムのことを指す言葉らしいです。

このテンセグリティーという概念で、人間の身体構造を眺めると、いろんな面で話が合うといいましょうか、ひらけて来るといいましょうか、なかなか面白いわけです。

生物の構造を生み出す基本原理は「テンセグリティー」である!!

こう声高に主張しているのは、米国ハーバード大学医学部のイングバー博士。イングバー博士によれば、細胞骨格から人体骨格まで身体のあらゆるレベルで「テンセグリティー」は適用されているそうなんです。

以下「日経サイエンス」98年4月号より抜粋。

『206個の骨がバラバラにならず垂直に立って安定しているのは、筋肉や腱、靭帯による張力があるからだ。これらの張力を、圧縮力に耐える骨が受け止め、全体として複雑なテンセグリティー構造を作って体を支えている。』     


以下「The Architecture of life(生命の構造)」(Donald.E.Ingber.)より。

『人体の要素は、分子から骨、筋肉、健にいたるまで、まるで自然が選んだとしか思えないほど基礎構造にテンセグリティーを利用している。たとえば、私たちが腕を動かすとき、必ず皮膚が伸び、細胞外基質が伸張し、細胞が捻れて、細胞内骨格を形成する連続した分子が張力を感じとるわけだが、細胞や組織がちぎれたり、連係が途絶えたりすることなくこれらの現象が起こる仕組みは、テンセグリティーでしか説明できないのである。』


また、こうした学者さん以外にも、武術研究家の甲野善紀氏は、自身の技を一挙に進化させたのが、バックミンスター・フラーのテンセグリティーという概念だということ言っているようです。
例えば腕を払うというときにも、身体のテンセグリティー構造を維持して身体全体を総動員すると思わぬ力が出るというのです。




構造的な側面だけではなくて、人体の機能を考える上でも、テンセグリティーという見方には「何か」があるわけです。
この概念を通して、人体構造の成り立ちを考えてみる価値は十分すぎるほどあるわけです。

とはいっても理屈は簡単。

テンセグリティーで、成り立ちを考えると、人間の身体というのは、積み木のように骨が積み重なって出来た構造物ではなく、骨を、筋膜や筋肉、靭帯などが引っ張り合うことによって成り立っているという事なんです。
つまり、筋膜や筋肉、靭帯などの張力がかかることによって、骨格という構造体に力の釣り合いが生じ、それによって安定するということなんです。

テンセグリティーによる人体構造の説明には、ヨットがその例えに用いられますが、筋肉や靭帯などが、ヨットのロープや帆に相当します。これらは引っ張り材であり、互いを分かつ張力のもとで連結しています。
一方、骨はヨットのマストに相当し、圧縮材であり、張力を適正に保つ役割を果たしています。
したがって、連続した張力と局所的な圧縮力が、互いに力を打ち消しあって平衡状態となります。
人体では、筋膜や筋肉などの張力と骨の圧縮力が、互いに力を打ち消しあってバランスを保っているのです。
これによって、私たち人間は、出来るだけ少ないエネルギーと質量で自己安定化をはかっているのです。 

筋肉が慢性的に凝っていて短ければ、それが付着している骨を引っ張り、バランスを崩します。
この場合、ゆがみのある骨自体に力を加えて調整しても、その時だけの変化・改善にとどまります。
また凝っている筋肉を単独で緩めても、一時的なものにしかなりません。
互いに引っ張り合っている筋肉、筋膜などに適切に働きかけ、その上で骨にも働きかけていかないと、生じたゆがみが改善できませんし、凝りは再発してしまうものなのです。


今回は、極々簡単に説明しましたが、テンセグリティーという見方をすると、深~いところでも、いろいろとつじつまが合っちゃうんでよね。

私たちの身体は、「張力と圧縮力のバランス」、つまりテンセグリティー構造によって成り立っていると考え方、いかがでしようか?




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ゆがみと健康づくり | 14:24:25 | Trackback(0) | Comments(1)
コメント
初めまして★
参考になりました★これからも拝見させていただきますm(__)m
2007-02-06 火 14:13:08 | URL | トミー [編集]
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