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たんぽぽ隊長による健康探検ブログ

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神経の圧迫 ②
前回から神経の圧迫、それも頚椎や腰椎での圧迫ではなく、そこから先の神経の通り道での圧迫について、探検を始めていますが、今回はその2回目。

神経の通り道を、末梢神経絞扼障害(まっしょうしんけいこうやくしょうがい)といいます。
脳や脊髄といった頭蓋骨や脊柱で保護されている神経を中枢神経というのに対して、そこから伸びたコードの部分を末梢神経といいます。
この末梢神経、手や足の先まで硬い骨や、筋肉などに接するように、沿うように走行します。
そして、骨、筋、筋膜、腱膜、腱鞘などによって形成されたトンネルの中を通過したり、あるいは筋肉を貫通したりして、目的地まで到達しています。
手足の先と脳などの中枢神経との間での情報や指令のやり取りは、時間にすると、一瞬ですが、その道のりは山あり谷ありなのです。

末梢神経絞扼障害は、日常生活で繰り返し負担をかけてしまっている部分、仕事やスポーツなどで酷使した箇所などで、神経周辺にゆがみが生じたり、筋肉の緊張感が高まることで、トンネルが狭くなって、神経が障害されます。
症状として代表的なものは、ピリピリ、ジンジン、チクチクなどといったしびれ感、痛み、触れても感覚が鈍いといった知覚低下、力が入らない、思うように動かせないなどといった運動障害です。


前回も触れましたが、しびれを代表とする神経的な症状というと、ついつい頚椎や腰椎でのトラブルを前提としてしまいがちにあるため、こうした現象は、発見されないでいることが多いようなんですよね、残念ながら。

神経的な症状がある場合、頚椎や腰椎での圧迫の有無の確認と一緒に、末梢神経での通り道にも目を向けることで、意外なほど単純に回復できることが少なくないのです。

手や足がしびれていたりする場合、病院では、原因に関係すると思われる首や腰を中心に、画像診断を行っているようです。
神経の走行に沿って、首から手の先まで、腰から足の先までというように、隈なく評価するということは、種々の理由からあまりされていないようです。

そこで、神経の圧迫による症状の原因部位を、正確に評価するには、その患者さんの日常生活や作業内容を詳しくお聞きして、どのような部位にどのような負担がかかっているのかを、知ることから始まります。
とはいっても、根掘り葉掘り聞きだす必要はなく、末梢神経絞扼障害の患者さんの自覚症状は、圧迫される神経に応じてそれぞれ特徴がありますから、それをベースにしてみていけばいいだけなんですけどね。


ここで、末梢神経絞扼障害における重要なポイントを紹介しましょう。

それは、ダブル・クラッシュ・シンドローム(Double Crush Syndrome)と言われる現象です。
これは、首や腰などの神経にとっての中心よりの部分で、圧迫がある場合、神経の流れが十分に機能せず、神経の走行の末端側(肘や手、膝や足)といった部分でも障害が起こりやすくなるというものです。

手や腕にしびれや痛みを訴えている患者さんで、手首での障害(手根管症候群:しゅこんかんしょうこうぐん)、肘での圧迫(肘部管症候群:ちゅうぶかんしょうこうぐん)が見つかったケースで、そのうち70%は、頚椎神経根障害(首での神経の圧迫)を合併していたという報告もあります。(Upton、MaComas  1973)

さらに、リバース・ダブル・クラッシュ・シンドローム(Reverse Double Crush Syndrome)という現象も報告されてます。
これは、Lundborg(1985)によって唱えられた現象で、神経の走行の末端側(肘や手、膝や足)といった部分で障害が起こると、神経細胞自体の栄養障害のため、首や腰といった神経にとっての中心よりの部分でも圧迫が生じてしまうというもの。
臨床的にも、手根管症候群(手首での障害)に合併する胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん:首の付け根、鎖骨の上部のスペースでのトラブル)が、手根管症候群の手術や施術で治癒したという報告もあります。

したがって、もし、1ヵ所の絞扼障害が発見された場合には、神経の走行に沿って、常にそれより中心側、末端側の絞扼障害のことを考えて、目を局所にとどめないようにしていかなければならないのです。


神経の圧迫というと、圧迫している箇所、そこにだけ目がいってしまいますが、ここでもやはり、全身から局所を診るというアプローチが重要になっているのです。

「木を見て森を見ず」とならないことが大切なんですね。


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ゆがみと健康づくり | 12:19:34 | Trackback(0) | Comments(0)
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