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たんぽぽ隊長による健康探検ブログ

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疲労の裏側
身体が「疲労する」という状態において、その背景には様々な要素が絡み合っています。

まずは、身体運動の源となるエネルギーの枯渇。
つまり、筋グリコーゲンの枯渇による疲労という状態。

身体を運動させる(スポーツに限らず日常での活動も含みます)には、筋肉中のグリコーゲンという物質がエネルギーとなります。
私達が食事から糖質(ごはんやパン、パスタなど)を摂取すると、消化・吸収された後、肝臓に運ばれグリコーゲンとして蓄えられます。
後はここから必要に応じ、血液を通じて、身体各所に運搬されていくわけです。そしてこのグリコーゲンは、肝臓だけではなくて、筋肉にも蓄えられています。

私達が、筋活動を行うと、筋肉の組織のなかに蓄えられているエネルギー源である筋グリコーゲンが使われます。
筋グリコーゲンの量には限界がありますから、短時間に強度の強い運動をすると、早くなくなってしまいます。

筋グリコーゲンがなくなると、車のガソリンがなくなったのと同じですから、それ以上の運動は困難になりますよね。
これが、エネルギーの枯渇による疲労というわけです。

運動を行ったときの運動持続時間と筋グリコーゲンの量との関係を調査した研究などでは、筋グリコーゲンが早く枯渇する運動は、高強度・短時間の運動ということがわかっていますが、筋グリコーゲンの枯渇が、高強度・短時間の運動を制限している(=疲労させている)わけではないようです。つまり、高強度・短時間の運動での疲労は、筋グリコーゲン云々ではなく、他の要素から影響されている割合が高いということになります。
筋グリコーゲンの枯渇が制限する運動は、低強度・長時間運動です。
低強度・長時間の運動を続けると、筋グリコーゲンが徐々に減っていき、その枯渇が疲労こんぱいの要因になります。

そこで、マラソンや持久性のスポーツでは、グリコーゲンローディングという試合数日前に炭水化物の多い食事を取って筋グリコーゲンの量を増やすようにしたり、試合中にエネルギー補給(摂取)して、筋グリコーゲンの減少を遅らせるようにしたりしています。

日常生活における動きのほとんどが、低強度・長時間運動です。
仕事中の身体の動きは、筋肉を総動員して全力で、ガァーッと身体を使うというよりは、同じような動きの反復(低負荷)が多くありませんか。

全力で、ガァーッと動くと、その動きが直接、疲労へつながるというように結びつけて考えてしまいますが、エネルギーを枯渇させて、身体の疲労こんぱい状態へと追い込んでいくのは、実は、日常ありふれた、一見あまり疲れなさそうな、反復された動きなのです。



エネルギーの枯渇のほか、神経伝達物質の枯渇も、疲労に大きな関係を持ちます。
これは、一般的にいわれる「神経の疲労」とは異なるもので、部活や様々なスポーツのゲームやトレーニングなどで、かなり高強度な運動を実施した際に、この状態に陥るといわれています。

筋肉は、アクチンとミオシンという、2つのタンパク質が引き寄せあうことで収縮します。
この収縮は神経から指令を受けて行われており、そのきっかけを作っているのが、神経伝達物質です。
神経の伝達を受けると、筋肉の筋小胞体という袋から、神経伝達物質が放出されます。
筋線維がそれを受け取ると、ミオシンがもつATP分解酵素の活性が高まり、ATPが分解されてエネルギーが放出され、そのエネルギーによってアクチンがミオシンに引き込まれて筋が収縮します。
しかし、神経から大量に指令が送り続けられると、神経伝達物質が放出され続け、最終的には、一時的に枯渇してしまいます。
枯渇すると、いくら神経から指令が送られても、その指令は筋線維には届きません。
したがって、筋は収縮しなくなるのです。
つまり、身体運動は起こらなくなるというわけです。


さらに、体水分が減少しても、疲労に影響します。
様々な研究で、体内の水分が減ってくると、疲労してくることがわかっています。

私たちが、日常生活において、身体を動かすと、汗をかきますよね。
汗は水と電解質から出来ており、たくさん汗をかくと体内から水や電解質がたくさん失われます。 

例えば、筋肉が活動すると熱を生み体温が上昇しますが、その上昇を抑えているのが「汗をかくこと」、つまり発汗です。

発汗しても水分を補いながら身体活動を続ければ、体温の上昇はある程度抑えられますが、補うことなく運動を続けていると、体内から水分が失われます。
すると、体温が著しく上昇してしまい、作業能力は低下してしまいます。スポーツの場合には、競技パフォーマンスが低下してしまうということになるわけですね。

また、体温の上昇以外に、水分量の低下は、血中の血漿量を減少させ、1回拍出量や心拍出量といった心臓から送り出される血液量を低下させ、心拍数の増加を起こします。
これは、心臓や血管の負担を増すということにもなり、身体的に負担ばかり高めてしまう一方で作業能力は低下し、疲労を呼び込むという最悪のパターンへと陥ります。

このような脱水による身体活動への影響は、高温環境であればあるほど、影響が強くなり、体温の上昇も著しいので、特に夏場の水分補給は、熱中症対策としてだけではなく、とても重要なポイントとなります。


疲労の裏側をのぞいてみると、当たり前に私たちが知っている、食事や水分補給といったことの重要性を、再認識させられてしまいます。

疲労回復には、アミノ酸がいいとか、クエン酸がいいとか、いいものはたくさんありますが、疲労回復の前に、糖質や水分、ミネラルなどを適切に摂取して、疲労しづらいカラダをつくっていきたいものです。


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疲労 | 00:07:25 | Trackback(1) | Comments(0)
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アクチンアクチン(Actin)は螺旋状の多量体を形成してアクチンフィラメント(すなわちマイクロフィラメント)を形作る球形のタンパク質である。この繊維は真核生物|真核細胞内で三次元のネットワークをつくる他の二つの細胞骨格、つまり微小管と中間径フィラメントに似てい 2007-08-09 Thu 16:43:28 | 健康食品の栄養事典

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