■プロフィール

たんぽぽ隊長

Author:たんぽぽ隊長
たんぽぽ隊長による健康探検ブログ

■最近の記事
■最近のコメント
■最近のトラックバック
■月別アーカイブ
■カテゴリー
■ブロとも申請フォーム
■ブログ内検索

■RSSフィード
■リンク
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


スポンサー広告 | --:--:--
筋肉はやわらかく
筋肉と神経系の密接な関係性について、前回は書きましたが、引き続き今回も。

筋肉への刺激の入力によって、脳を覚醒させたり沈静化させたりすることが可能なのだということを前回は書きました。

筋肉と脳というつながりを考えるときに、重要なことは「どのように筋肉を使うか」ということになります。

筋肉を使うということでまず思い浮かぶのがウェイトトレーニングやマシントレーニングのような、いわゆる「筋トレ」と呼ばれる動かし方。
筋肉を鍛え、筋肉量や筋力を高めることは非常に有効で、安全に行えば、身体にもたらすメリットは、非常に高いものが期待できます。
でも・・・
筋トレをするときに、筋肉が硬くなる(硬くする)ことが、トレーニングの効果のように錯覚してしまうことってあるものです。

筋肉が「ある」とか「ない」とかの話題の中で、自分であるいはお互いに筋肉を触ったり、押したりしながら、
「筋肉ないわ~」
「ぶよぶよなのよ~」
とかってよくある光景ですよね。

これって、筋肉の硬さや張りや太さを、感覚しながら評価しているわけです。
これが、筋肉の太さを評価して、ある・ないと言っているのであれば、ある意味、いいのかなとは思いますが、単純に硬いか、そうではないかを評価基準にしているのであれば、大きな錯覚を起こす可能性があります。

筋肉の張りや硬さといった感覚的な評価基準の中で、トレーニングを行うと、筋肉に最大の緊張を強いるようになります。
強張らせる感じでトレーニングするというほうが伝わりやすいかも知れませんね。
強張らせると筋肉は、硬くなりますから、筋肉を使ったという錯覚を生んでくれます。
「トレーニングしたな~」という満足感は得られやすいわけです。

以前指摘した、筋肉は「力を入れるところ」ではなく「力を出すところ」という概念で考えると、このときの満足感は、「力を入れる」ことを頑張ったということになるんですね。

こうした緊張型のトレーニングでは、必ず筋肉は硬くなってくれますが、筋量を高めるとか、筋力を強くするといった本来の目的が達成されたかどうかは、別問題なわけです。

そもそも、筋肉が硬くなると、あまりいいことってないんですよね。
例えば、毛細血管は、筋肉の緊張持続によって、局所の血流が増大したままになります。一見良さそうな反応のようにみえますが、この緊張が続けば、全体の血液の還流がうまく発生せずに、血流は停滞してしまいます。
そしてこの血流の停滞は、乳酸等の疲労物質の除去を滞らせ、疲労の回復を妨げてしまいます。
すると、ますます筋肉の硬化を招いてしまいます。

そしてここで、また錯覚してしまうわけですよ。
硬くした筋肉を触ったり、押してみながら
「筋肉がついてきたな~」
と。

硬いことが筋肉のある・なしの評価にはなりませんし、硬い筋肉にしてしまったことで様々な不具合の根源にもなりかねません。

筋肉を硬くすることが、筋肉を使うという誤解や、硬くなったことが筋肉がついてきたという錯覚は、いつの間にか、筋の必要以上の緊張を習慣化させてしまいます。それも無意識に。
すると、筋肉は柔軟性を欠き、血流の不全とさらなる筋肉の硬化が起こり、感覚受容体の感度の鈍化などを招いてしまいます。


筋肉に連絡する末梢神経は、脊髄、脳といった中枢神経と情報のやり取りを行っています。
筋肉を硬くしてしまうと、つながっている脳自体の働きも固くなり、機能の低下を招いてしまいます。

少し専門的になりますが、生理学的に見ると、筋肉の中にある筋紡錘(きんぼうすい)というセンサーからの興奮性の神経信号が多い状態、つまり筋が伸展する状態が発生すればするほど、脊髄中のα神経線維の運動神経の活動を上昇させ、伸展反射機能を高め、筋の出力を高めます。
それに伴って、γ神経線維の活動も高まり、筋紡錘の感度も上昇し、その信号は網様体へと伝達されます。
こうした、筋肉の伸展する状態が多くなればなるほど、網様体からの大脳皮質へと送られる信号も増え、大脳全体の意識水準は高まり、目覚めた状態へとなっていくのです。

脳などの神経系をしっかりと働かせるには、筋肉を伸展させる働きが必要です。
筋肉がもつ適度な緊張を越えて、必要以上に緊張させ過ぎるような―力を入れて強張らせ、緊張を強いるような―使い方は、筋肉のみならず、神経系全体の働きまで、低下させます。

筋肉が硬いということが、「筋肉がある」ということではありません。
筋肉を硬くすることが、「筋肉を使う」ということでもありません。
筋肉は硬くさせてはいけないのです。

スポンサーサイト


身体のコントロール | 16:09:53 | Trackback(0) | Comments(0)
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。