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たんぽぽ隊長による健康探検ブログ

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未分類 | 00:01:12 | Trackback(0) | Comments(0)
慢性痛 ②
前回、慢性痛について触れましたが、今回はその続きです。


急性痛は、生理的状態における痛みですから、身体の組織に損傷や炎症などがあり、痛覚受容器(痛みをキャッチするセンサー)の興奮によって起こります。この興奮が神経線維を伝わって、痛みとして認識されるわけですね。
例えば、骨折したとか、打撲したとか、筋断裂したとか、微細であっても筋肉などに傷が生じたとか、出血した(血管が壊れた)とか、ヤケドしたとか、そういったことが当てはまるわけです。
慢性的な痛みの代表格として扱われていた関節リウマチも、実は免疫のトラブルによって、急性痛が日々新たに起こっているということのようですね。
これらの反応は、有害な刺激に対する何らかの組織障害を知らせる意味があるわけですから、まさしく警告信号なわけです。
ですから、痛みの引き金となる有害な刺激、組織損傷などが解除、回復されると、その役割を終え、速やかに消失してくれます。

しかし、慢性痛はこうした「警告信号としての痛み」、「症状としての痛み」ではありません。
慢性痛においては、急性痛のような痛覚受容器の興奮が起こっているのではなく、それ自体が警告信号としての役割を担っているわけでもなく、「慢性痛」という新たな病気としての側面を持っています。


慢性痛は、正常時には触・圧覚などと独立して作用している痛覚が、痛みが長期にわたって継続されることによって、脊髄などで混線状態を起こした状態に変化してしまい、この状態が痛みの原因となっているのです。
これを神経系の可塑性(かそせい)といいますが、これによって痛覚受容器を興奮させるような痛みの原因はないのに、痛み信号が起こってしまうわけです。

痛みが持続すれば、損傷した組織が治癒した後にも、慢性痛が生み出される可能性があります。
警告信号の役割を終えた痛みが、慢性痛症へ移行させないためにも速やかに取り除かなければなりません。
それが、適切に処置されず、痛みを継続させてしまうと慢性痛という新たな病気をつくってしまうのです。


慢性痛の痛みは痛覚受容器の興奮から始まる急性痛とは、まったく別のメカニズムによって引き起こされているわけですから、神経系の可塑性によって起こされている慢性痛の痛みに対して、よく急性痛の診断で見られるような「X線写真を見て特に問題がない」とか、そういったことは痛みの解消にはあまり役立たないように思われます。


これまで痛みに対しては、急性痛であれ、慢性痛であれ、それらを区別することなく、治療がすすめられてきたように思います。

慢性痛は、急性痛とは違って、神経系の構造的な変容があるにせよ、本質は神経系の働き方の誤作動(混線)なわけですから、急性痛と慢性痛の痛みを鑑別することが痛みの改善の重要な第一歩であるといえます。

急性痛においては、警告信号を発している原因を取り除くアプローチ。

慢性痛においては、そこで起こっている神経系のゆがみの広がりを食い止め、回復させるアプローチ。

つまり、神経系を正常に戻すためにその反応プログラムを変え、新しい反応プログラムを学習させていくことが必要なのです。
そのため、構造的な評価に偏らず、働き方、反応の仕方に注目した機能的な評価にもとづいたアプローチが有効なのです。






痛み | 22:02:33 | Trackback(0) | Comments(0)
慢性痛
慢性痛というと、一般的には短期間で終わる急性痛に対して、長期にわたって起こり続けている痛みのことを指すと解釈されていることが多いようです。
急性の痛みが、治癒せず期間が長引いてしまっているものが慢性痛という考え方ですね。

しかし、痛みに対する研究がすすむにつれて、慢性痛は急性痛とは違ったメカニズムで起こっていることが明らかになってきました。
つまり、急性痛と慢性痛とでは、まったく別物の痛み現象であるということがわかってきたのです。

通常、急性的な痛みの場合、身体に外から有害な刺激が加わっていたり、体内で炎症や痛み物質などの分泌がなされていたりと、身体の内外問わず、痛みの引き金となるものがはっきりとしているものです。

ところが、慢性的な痛みの場合、実際には痛みを起こすような有害刺激にさらされていなかったり、炎症反応も存在していなかったりするケースが多く、これまで有効なアプローチがなされてきませんでした。

研究によって明らかになった慢性痛のメカニズムは、何かしらの痛みが十分に治癒せずに続いてしまうことがその始まりです。
これは、これまで考えられてきた急性痛が続いたものが慢性痛であるというものと変わりません。
ポイントはその後。
急性痛のように、痛み信号を起こすような刺激が絶えず起こり続けているのではなく、痛みが長い間続くと、痛みのシステムそのものに異常が生じて、痛みの原因がないのに痛み信号を発してしまっている状態が慢性痛の正体のようなのです。

慢性痛は、ゴムなどを絶えず引っ張り続けていると、そのうちもともとの弾力性が失われて、伸びっぱなしになってしまう現象と同じように、痛み信号がある期間、神経を伝達し続けていることで、痛みを起こす引き金が引かれていなくても、その継続性から、信号だけは送り続けられてしまう状態に陥ってしまっているようなのです。

つまり、痛みを伝える神経システムのトラブルが慢性痛ということになるのです。

こうした神経そのもののトラブルに陥ってしまうと、本来であれば痛みを感じないようなわずかな刺激でさえも、痛みを感じてしまうようになります。
痛みを伝える神経線維は脊髄に到達します。
この脊髄には痛み以外にも触・圧覚などの様々な刺激が入力されてきますが、これらはその感覚ごとに、きちんと入力される配線が決まっています。
6層あるうちで、通常は1層から2層は痛覚、3~6層に触・圧覚となっています。
ところが、痛みが続くと本来は3~6層にしか達していない触・圧覚の神経線維が、2層にまで伸びていってしまうようなのです。
これを中枢感作というようですが、こうなると、普段は痛みを感じることのない触覚や圧覚の刺激が、痛みとして中継されてしまいます。
軽く触れても痛いというような状態になりますから、痛覚過敏を引き起こします。

そして、痛み信号が脊髄へ送られると、脊髄反射を介して交感神経や運動神経に命令が送り、患部の血管を収縮させたり、筋肉のを収縮させたりします。
この脊髄反射を介した反応は、痛みがある限り続いてしまいます。
筋肉が過剰に収縮したり、血流が阻害されると、それだけで新たな痛みを引き起こしますから、それをさらに痛みとして知覚して、信号を送り続けていきます。
痛覚過敏によって、皮膚を軽く触れるような刺激でさえも、痛みとして認識されるようになっていると、全て有害な刺激と判断されますから、余計に悪循環に陥ってしまうのです。


痛みが長く続いてしまうと、本来あった痛みの原因が、仮に落ち着いていたとしても、神経システムのトラブルが起こり、慢性痛へと発展してしまいます。

何より、早期の痛みのケアが重要なのです。





痛み | 09:20:58 | Trackback(0) | Comments(2)

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