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Author:たんぽぽ隊長
たんぽぽ隊長による健康探検ブログ

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痛いけど気持ちいい
手技療法などを受ける際に、その刺激が受け手にとって最適なものなのかどうかが、その後の反応におおきく影響することがあります。
最適かどうかは、受け手の意識下での反応と無意識下に置ける反応とをみながら施術者は、コントロールしていくわけです。
「言うは易し、行うは難し」で、熟練した名人の方は別としても、まだまだ発展途上にある者にとっては、受け手の状態や個性に合わせて、これをコントロールし使い分けるという作業が非常に難しさも感じ、また楽しさも感じさせてくれるものでもあるわけです。

そうした、刺激のコントロールを行っていくうえで、あくまで意識下のレベルにおいてですが、今の刺激が最適かどうか確認する場合、受け手の方に聞くというのが手っ取り早いわけです。
すると、
「強すぎて痛い」
「きつい」
「物足りない」
「気持ちいい」
「ちょうどいい」
なんていう答えが返ってくるのですが、中には
「痛いけど気持ちいい」
なんていう反応もあるわけです。

「痛いけど気持ちいい」、俗に言う「イタキモ」という感覚ですが、この「痛い」という感覚と「気持ちいい」という感覚、一見、相反するようなこの両者のミックスした感覚は、一度感じると病み付きになってしまうモノでもあるようなんですね。

そこで、今回はこの「痛気持ちいい」という感覚について探検開始。


「痛気持ちいい」という感覚~ある種の快感?~には、β―エンドルフィンという物質が関わっているといわれています。
これは、マラソンをしていて、途中苦しくなった状況の後に訪れるランナーズハイと呼ばれる陶酔状態にも関わっているとされる物質で、ケガなどの身体的な痛みや精神的な苦痛を感じているときに分泌されます。
筋肉や関節などを刺激されて、ちょっと痛いかな?なんて感じると、脳内ではβ―エンドルフィンが分泌され、やがてランナーズハイにも似た陶酔状態へトリップ、これが生理学的に見た「痛気持ちいい」の正体なのです。

また、脳における刺激の認知を行う部位でも「痛い」と「気持ちいい」の両者の感覚には、リンクしやすい理由があります。
それは、「痛い」刺激と「気持ちいい」刺激は共に、前帯状回皮質という部位で感覚されるのです。「痛い」は後方部、「気持ちいい」は前方部という若干の違いこそあれ、脳のほぼ同じ場所で感じているのです。
このため、「痛い」と「気持ちいい」がリンクされ「痛気持ちいい」という一風変わった感覚が生じやすくなっているようなのです。

施術家にとっては、受け手の無意識下での反応に基づいて、施術のコントロールをして、本人が気付かない所でカラダの状態を整えてしまうということは、この上ない醍醐味でもありますが、受け手の方からの「痛気持ちいい」というようなストレートな反応も、正直嬉しいものです。

ただ、この「痛気持ちいい」という感覚、β―エンドルフィンというモルヒネに似た物質が関わっておりますので、その心地よさが度を越して、施術者への極度の依存に変わらないよう、くれぐれもご注意下さい(笑)






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身体感覚 | 00:12:04 | Trackback(0) | Comments(0)
こんな時だから、あえて納豆
あるある大辞典の打ち切りが決定しました。
納豆のダイエット効果にねつ造があったとの事ですから、社会的責任を考えると、当然なのかもしれません。

それにしても消費者の変わり身は早いものです。
「番組で取り上げた納豆のダイエット効果は、ウソでした」とわかると、それまで品切れ、品薄状態だった納豆が、山積みのまま残っていましたから。
納豆業者さんも、とんだトバッチリを受けたものです。

ただ、今回のねつ造事件。
納豆のダイエット効果に??が付いただけで、納豆そのものに健康効果があることは、まぎれもない事実。

ということで、今回は、こんなときだからこそあえて納豆を取り上げてみたいと思います。

まずは、納豆に含まれる栄養成分を整理しましょう。

タンパク質
脂質
食物繊維(水溶性)
食物繊維(不溶性)
ビタミンA 
ビタミンB1
ビタミンB2
ビタミンE
ビタミンK
カルシウム
マグネシウム

亜鉛
カリウム
リノール酸
イソフラボン
レシチン
セレン
サポニン
ナットウキナーゼ、酵素類
ジピコリン酸
ムチン質


これだけをみても、多種多様にカラダに大切な栄養成分が豊富に含まれていることが分かります。
納豆は高タンパク食品でありながら、コレステロールがゼロ。
これが同じ高タンパク食品である肉や魚との大きな違いでもあり、生活習慣病などの予防改善にはうってつけの食品だったわけです。

そんな納豆の持つ豊富な栄養成分にも弱点があります。
それは、ビタミンAとビタミンC。
納豆にはビタミンAとビタミンCは含まれていないため、薬味としてビタミンA・Cを含む刻みネギを入れることで、補うことが出来ます。
しかし、これも特別目新しい食べ方と言うことでもありませんよね。
納豆に関する研究がすすむ前から行われてきたこの食べ方は、まさしく、先人の知恵と言えますね。
 

もともと、納豆そのものは、古くからある日本の伝統食です。
『畑のお肉』と言われている大豆のもつ健康効果は、平安時代の医術書として有名な『医心方』にも記載されているようですし、奈良時代、脚気にかかって寝起きも不自由になった僧が、「薬」にしたいから、大豆を一升ばかり支給して下さいと、役所に請願した文面も残っているようです。これだけを見ても、大豆そのものが健康食として、古くから重宝されてきたことが分かります。
その大豆を納豆にすることで、良質なタンパク質や繊維質をまるごと消化吸収しやすい状態で、摂取することが出来て、さらに、納豆菌や菌が作り出す多様な酵素も摂取することが出来ます。
また、成分によっては発酵の過程で増加するものもあるようです。

これだけの健康食品が、近年になって再び脚光を浴びるようになった、そもそものきっかけは、生活習慣病の予防・改善効果がある、ということからのようですね。
生活習慣病の改善・予防には、適切な食事と運動が不可欠。
こうした流れの中で、納豆に注目が集まるのは不思議ではありません。

それでは、納豆のもつ栄養性分の持つ効果をまとめてみましょう。

ナットウキナーゼ→血栓を溶かすため、脳梗塞、脳卒中、心筋梗塞などの予防・治癒などに有効

サポニン→血管柔軟にして、動脈硬化、高血圧などに有効

水溶性ペプチド→血糖値を下げるため、糖尿病を改善

リノール酸→悪玉コレステロール値を下げ、動脈硬化や心臓病を予防する

イソフラボン→ホルモンの役目を果たし、骨粗鬆症を防止

ビタミンK2→骨を丈夫にし、骨粗鬆症を防止

セレン→抗がん作用

レシチン→生活習慣病や記憶力の低下などの予防効果を示す可能性



また、納豆に含まれている主な酵素と、その働きをあげてみましょう。


プロアテーゼ→タンパク質をアミノ酸に分解する

アミラーゼ→デンプンなどの糖質を分解してブドウ糖に変える

リバーゼ→脂質をグリセリンと脂肪酸に分解する

セルラーゼ→センイ質を糖に変える働きをする

ウレアーゼ→尿素をアンモニアに変える



あらためて納豆について調べてみると、スゴイ食品だということが分かります。

ダイエット効果などの情報にねつ造があったにせよ、納豆の持つ健康効果そのものは、十分実証されています。

たとえ、即効的なダイエット効果などがなくても、摂り続けていたい食品であることは間違いありません。

健康やダイエットは、一日にしてならず。

ブームに踊らされすぎず、地道に健康と向き合っていかないといけませんね。





健康あれこれ | 11:26:54 | Trackback(3) | Comments(0)
先人に学ぶ
貝原益軒が記した養生訓という本があります。
この本は1713年に出されたものですが、現代社会を生きていくうえでもおおいに参考になる記述が非常に多いんです。
ということで、今回はこの本から、いくつか引用しながら、『元気に生きる』ということを見つめなおしてみたいと思います。

まず、この本の中には「人生の楽しみ方」が書かれています。
益軒いわく、その「楽しみ方」には、以下の3つの面があるというんですね。

 ①「道」を行い「善」を楽しむこと
 ②病なく快く楽しむこと
 ③長寿の楽しみです。

益軒はこ「三楽」をいかなる金銀財宝の富や名誉の貴さよりも優れたものとしています。

また「長寿」もただ生きていればいいということではなくて、「欲をすて謙虚に、畏敬の念を忘れずに生きる」ことが大切だと説いておられます。
時代的に考えても、この本を出した当時、益軒は84歳だったようですから、説得力はかなりのものですね。

そして、この本に書かれている内容が、現代において改めて見直されているには、そこに何か「生きる」ということの普遍の価値や味わいがあるからなのでしょうね。

それでは、以下養生訓より抜粋。


人生の三楽 
およそ人間には三つの楽しみがある。ひとつは道を行ない心得違いをせず、善を楽しむこと。二つは健康で気持ちよく楽しむこと。三つは長生きして長く久しく楽しむことである。いくら富貴であっても、この三つの楽しみがなければ真の楽しみは得られない。それゆえに富貴はこの三楽に入れていないのである。もし、善を楽しまず、また養生の道を知らないで、身体に病が多く、短命となる人は、この三楽を得られない。
人として生まれたからには、この三楽を取得する工夫がなくてはならない。この三楽がなければ、どのような富貴であっても楽しめないのである。


養生の心がけ 
何事にも勤勉で努力すれば、かならず効果がある。たとえば、春にまいた種を、夏の間によく養えば、秋の収穫が多いようなものである。
人の健康についても同様で、養生の術を学び持続して実行すれば、身体壮健にして病むことなく、天寿をたもち長生きして、長く楽しむことは必然であろう。これは自然の理であって疑ってはならないのである。


身体と運動
毎日少しずつ身体を動かして運動するのがよい。同じ場所に長く座っていてはいけない。食後の散歩は特に必要で、庭の中を数百歩静かに歩くだけでもよい。雨の日には、室内を何度もゆっくり歩くがよい。こうして毎朝毎晩運動すれば、鍼・灸を使わないでも、飲食はすすみ気血の滞りがなくて病気にかからない。鍼・灸をして熱い思いや痛みに耐えるよりも、先に言ったような運動をすれば、痛い思いもせずして楽にして健康をたもつことができよう。


養生法の要点
養生の道は多言を必要としない。
実行することは、ただ飲食を少なくし、病気を助長するものを食べず、色欲を慎み、精気をもらさず、怒り・悲しみ・憂い・思いなどの感情に激しないことである。
心を平静にして気を和らげ、言葉を少なくして無用のことを言わないで、風・寒・暑・湿・の外邪を防ぎ、またときどき身体を動かし、歩行して、だらしなく横になって寝ることをせず、食気の循環をよくすることだ。これが養生の大切な点である。


同じ姿勢や動作を避ける
長い時間歩いたり、長く座り続けたり、立ったり、横になったり、語り続けるのは良くない。これは長時間、同じ動きをすると気が減るからである。また長い期間、安楽に過ごすと気がふさがって循環しなくなる。減るのもふさがるのも身体によくないのである。


先人の知恵
昔の賢人は、歌を唄ったり手足を大きく動かして踊ることで、心を和らげ身体を動かし、程よい運動をしていた。気を循環させて健康を保っていたわけで、理にかなった養生法だったのである。


身体はいつも動かしておく
人間の心はいつも平静でいなければならない。それに対して、身体はいつも動いているのがいいのである。一日中座っていると、病気にかかりやすくなる。長く立ち続けたり、長時間歩いたりするより、長時間寝ていたり座りっぱなしのほうがずっと害になるのである。


保持と循環
人間の身体は、気が生命エネルギーの根源である。安静にすることによってこのエネルギーを保ち、身体を動かすことで循環させる。保つことと循環を良くすること、この二つをどちらも備えることが必要です。
そのときどきで動と静を実践し、バランスをとること出来を養うことができるのである。


真ん中を保つ
養生の道は中道を行くことにある。つまり、過不足のない状態である。食事なら腹八分目。間違えっても満腹するほどの飽食は避けること。これが中道で、万事このように心がけるべきなのである。


楽しさと養生の関係
楽しみは人間に本来備わっている自然なことである。したがって養生に熱心のあまり、楽しみを失ってはいけません。楽しみを持つことは養生の根本なのである。


いかがですか。
時代を超えて、納得させられることばかりです。

実行することの難しさこそありますが、これらの言葉は、常に心のどこかにとめておきたいものですね。


ちなみにこの「養生訓」、各出版社から多数出されておりますので、ぜひご一読を。








健康あれこれ | 00:29:47 | Trackback(0) | Comments(0)
膝に水が溜まる
膝に水がなぜ溜まるのか?

よく聞かれる質問ですね。

そこで今回は、「膝に水が溜まる」ということにスポットを当て探検してみたいと思います。


関節に溜まる水とは関節粘膜(滑膜)の炎症による浸出液のことをいいます。

多くの場合、変形性関節症などで、軟骨の変性→滑膜の炎症→水が溜まる、といったケースや、関節リウマチなどで、免疫のトラブル→滑膜の炎症→軟骨、関節組織の破壊→水が溜まる、ということなどで起こります。
そして、擦り減ったり破壊された関節軟骨、関節組織などから放出される炎症性サイトカインによって炎症が起こり、水が溜まるのだと説明されております。

この考えでいくと軟骨の擦り減り具合が大きければ大きいほど、関節組織の破壊が大きければ大きいほど、炎症性サイトカインは多量に放出されるということになります。

ですが実際は、軟骨が相当痛んでいても水が溜まらない人もいれば、まったく溜まっていないというケースもあるわけです。
仮に溜まったとしても、一時的なもので解決する場合もあれば、繰り返したり慢性的に発症したりする場合もあります。
そして、以前はよく水が溜まったが、今は溜まらないという人もいらっしゃいます。

軟骨に擦り減りが起きて炎症が起こる→水が溜まる

たくさんの方々の膝の状態、症状などを診てきて、膝に水が溜まるプロセスの裏には他の要因が影響しているのでは?と考えています。


あくまで、臨床上の観察に基づく私見ですが、発症も単なる使いすぎ、加齢による変形といったことよりも、何かストレスと関係しているように思います。

滑膜細胞が出す炎症性サイトカインやマクロファージが関係しています。

聞きなれないかもしれませんが、マクロファージというのは、免疫を担当している細胞です。
免疫をつかさどる白血球。
それは、顆粒球(かりゅうきゅう:好中球、好酸球、好塩基球に分類)、リンパ球、そしてマクロファージに分けられ、それぞれの働き方、役割があります。

自律神経の働き具合によって、顆粒球やリンパ球のそれぞれの占める割合は変化します。
活動モード/緊張モードの場合、交感神経が優位になり顆粒球が増え、リラックスモード/休息モードの時にはリンパ球が増えます。
このように、免疫は自律神経と関係しています。
そして、自律神経はストレスと関係しているのです。
関節に水が溜まる、あるいは溜まりやすいのは、やはりストレスと関係があるのです。

症状由来のものであれ、他の潜在的なストレスであれ、何かしらのストレスが強くかかっていると、免疫機能に影響を与え、過剰に反応してしまい、結果、関節に水が溜まる、なかなか抜けない、こう連鎖しているわけです。


また、膝に水が溜まるというのは一般に、膝蓋上包という部分に炎症による浸出液が集まってきて起こります。膝蓋上包は膝蓋骨(膝のお皿)と大腿骨との間にあって、クッションの役割をしているところです。

その他、長時間、立て膝をしていると膝蓋前滑液包という部分に炎症を起こして水が溜まることがあります。これは、膝蓋骨と皮膚との間にある部分で、床と膝蓋骨に挟まれた膝蓋前滑液包が摩擦によって炎症を起こし、水が溜まっていくと考えられています。

どちらにせよ、カギとなるのは「膝蓋骨」のように思われます。
関節軟骨の磨耗や関節組織の破壊に加えて、膝蓋骨がどのような状態にあるか、これが炎症具合や水のたまり具合などに影響を与えているのではないでしょうか。

つまり、膝蓋骨の正常な可動が阻害される状態にあって、膝蓋骨が膝蓋上包などと摩擦することによって、炎症が起こりやすくなっていると水も炎症反応以上に溜まってしまうのではないでしょうか。

膝蓋骨の正常な可動を阻害する要因としては、大腿直筋、大腿内側広筋、外側広筋の緊張が強くなっているケースがあります。

これらの筋群の緊張を解除し、膝蓋骨本来の可動を回復させた結果、水を抜くことなく速やかに軽減できたということは、私自身の経験でも、これまでの他の症例報告などにおいても非常に多いのです。
リウマチや変形性関節症は、その時点で存在していても、です。


変形性関節症だから・・・とか、リウマチだから・・・ということばかりではなくて、「ストレス」と「膝蓋骨とその周囲筋の状態」、これが膝に水を溜めやすくしてしまう要因のように思います。


よく、「水を抜くとクセになる」といいますね。
これは、水が溜まってしまう引き金となる要因をそのまま残してしまっているからにほかなりません。

これは、変形性関節症やリウマチが続いている、ということを指すことになりますが、それ以外にも、膝蓋骨の可動状態のクセ(ゆがみ)や周囲筋の緊張状態のクセ、ストレスに対する身体的反応のクセなどもあろうかと思います。

水が溜まってしまった場合には、何かしらの形でもいいですので、速やかに解消させること、そして解消した後に慢心せずに根本に潜んでいるトラブルを解消させること、これが大切ですね。








健康あれこれ | 15:06:05 | Trackback(3) | Comments(2)

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